翻訳: 柑橘文旦JP

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AP通信の報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル(JeromePowell)議長は、同日未明に上院での2期目の承認を得たばかりだが、木曜日(5/12)に初めて、高いインフレと海外経済の弱さが、景気後退を引き起こさないための自身の努力を妨げかねないとの認識を示した。

パウエル議長は数週間前から、FRBが進める利上げはいわゆる「ソフトランディング」に合致するものだと説明してきた。このシナリオでは、FRBは景気を冷やしインフレを抑制するために十分な借入コストを引き締め、景気を後退させるまでには至らないだろうとしている。

しかしパウエルは、NPRの「マーケットプレイス」のインタビューで、多くのエコノミストがFRBが達成できるか疑問だと言っているこのバランス感覚が、欧州と中国の景気減速で損なわれる可能性があることを認めた。「ソフトランディングできるかどうかという問題は、実は我々がコントロールできない要因に左右されるかもしれない」とパウエル議長は語った。「来年あたり、経済にとって非常に重要な役割を果たすことになる、大きな出来事、地政学的な出来事が世界中で起こっているのだ。

木曜日には、インフレ率をFRBの目標である年率2%(中央銀行が推奨する指標では現在の6.6%)に減速させることについて、「多少の痛みも伴うだろうが、最終的に最も痛いのは、対処に失敗してインフレ率が高い水準で経済に定着してしまった場合だ」と述べた。

欧州経済は、ロシアのウクライナ侵攻とそれに伴う天然ガス・原油価格の高騰によって悪化した高インフレに苦しんでいる。欧州は米国よりもロシアのエネルギー供給への依存度が遥かに高い。

中国の厳しいCOVIDロックダウン政策により、港が閉鎖され、輸出が妨げられ、上海などの都市では数週間にわたり数百万人の中国人がほとんど家に閉じこもっており、個人消費も鈍化している。

パウエルはNPRとのインタビューで、今後数ヶ月の間にインフレが緩和の兆しを見せなければ、FRBは少なくとも基準金利を4分の3ポイントという極めて大きな引き上げを検討することも示唆したようだ。先週、パウエルが4分の3ポイントの利上げを見送ったように見えたとき、株式市場は当初急騰した。

パウエル議長は先週、6月と7月の2回のFRB会合でそれぞれ半ポイントの利上げがあり得ると繰り返し発言した後、木曜日にこう付け加えた。「もし予想より状況が良くなるなら、もっと少なくする用意がある。もし予想より悪くなるようなら、もっとやる用意がある 」と。

「もっとやる」とは、4分の3ポイントの引き上げを意味するのかと問われ、パウエル氏はこう答えた。「この委員会が、入ってくるデータと変化する見通しに適応しているのは、皆さんもご存知の通りだ。そして、それは我々が引き続き行うことだ 」と述べた。

情報源: https://gnewsapp.com/post/p2529275/

校正: Eric Kim