翻訳: 柑橘文旦JP

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【ニューヨーク・タイムズ】5月5日の報道によると、 米国は先月、ウクライナ軍がロシアの黒海艦隊の旗艦の位置を特定し、攻撃を助ける情報を提供した。これは、米国当局がウクライナとロシアの戦いをどこまで支援するかという自制心を緩めている兆候だという。

この標的設定支援は、最終的に旗艦であるモスクワ号の沈没に貢献したが、バイデン政権がウクライナにリアルタイムの戦場情報を提供するために行っている、機密扱いの努力の一部である。この情報には、ウクライナ東部のドンバス地域における戦闘に関するモスクワの戦闘計画に対する最近のアメリカの評価から得られた、予想されるロシア軍の動きの共有も含まれていると、当局者は述べている。

米国政府は、ウクライナ側と共有している戦場や海上の情報の多くを秘密にしようとしてきた。それは、それがエスカレートして、ロシアのプーチン大統領を刺激し、より大きな戦争に発展することを恐れてのことだ。しかし、ここ数週間、アメリカはウクライナにより重い武器を提供し、議会に330億ドルという異例の軍事・経済・人道支援を要請しており、ウクライナへの支援に対するアメリカの抑制がいかに早く変化しているかが分かる。

2人のアメリカ高官は、ウクライナはすでにモスクワ号の標的データを独自に入手しており、アメリカは確認を行っただけだと述べた。しかし、他の高官は、アメリカの情報はウクライナの撃沈に極めて重要であったと述べた。

モスクワ号の沈没はロシアにとって大きな痛手であり、40年間の歴史を持つ海軍にとって最も大きな損失となった 。

4月13日、地上のウクライナ軍がネプチューンミサイルを2発発射し、モスクワ号に命中、火災が発生し、最終的に軍艦が沈没する事態となった。また、老朽化した同艦のレーダーシステムが正常に作動していたかどうかにも注目が集まっている。ウクライナと米国の当局者は、モスクワは、ウクライナがトルコ製の無人機「バイラクター」(Bayraktar)を近くに配備していることに気を取られていた可能性があると述べた。

バイデン政権当局は、ウクライナのモスクワ号への攻撃にアメリカの情報機関が標的情報を提供したことを公に確認することを拒否している。

但し、アメリカ政府関係者によると、ウクライナ側はオデッサの南の黒海を航行する船についてアメリカ側に質問した。米国はその船をモスクワ号と確認し、その位置を確認した。その後、ウクライナ側はその船を標的にした。ウクライナ側は米国に事前に知られることなく攻撃を実行した。同高官は、米国がウクライナ軍に確認を行ったと述べたが、他の高官は、米国の支援なしにウクライナが船を攻撃できたかどうかは定かでないと述べた。

今週木曜日(5/6)に、国防総省のジョン・F・カービー報道官は、声明の中で、ウクライナの黒海での航空管制任務について、「これらの航空警備任務で飛行している米海軍のP-8による標的情報の提供はなかった」と、「ウクライナ人は、今回のようにロシア海軍の艦艇を追跡し、標的にする独自の情報能力を持っている」と述べた。

米国政府高官は、ロシア兵の死亡につながったウクライナの作戦へのアメリカの関与を確認することを避けている。

情報源: https://gnews.org/post/p2477624/

校正: Eric Kim