翻訳: 柑橘文旦JP

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血液検査が何時の日か、その人の長期新型コロナの感染リスクを判断するのに役立つかもしれないことが新しい研究で示唆された。ネイチャーコミュニケーション誌の1月25日に掲載されたこの研究では、長い新型コロナを発症する人は、コロナウイルスに感染した直後の血液中の特定の抗体のレベルが低いことが判明している。

長期コロナは、標準的な定義、診断、治療法が確立されていない、あまり理解されていない疾患であり、パンデミックが始まって以来、世界中の医師や研究者を悩ませてきた。より大規模な研究によって確認されれば、感染後数週間、数カ月、更には数年間も症状に悩まされる可能性がある人を予測する為の検査法の開発に役立つと考えられる。

今回の研究の著者であり、チューリッヒ大学病院(University hospital Zurich)免疫学部の研究者であるオヌール・ボイマン(Onur Boyman)博士は、「私達は、長期新型コロナを発症するリスクのある人をできるだけ早く認識・特定できるようにしたい」と述べている。

ボイマンの研究は、パンデミックの第一波の時期である2020年初頭に始まり、1年間患者を追跡調査した。500人以上の新型コロナ患者(長期感染に移行した患者と症状が消えた患者)を比較したところ、幾つかの重要な相違点が浮かび上がってきたという。

最も顕著なのは、長期に渡るコロナを発症した患者の免疫系が最初にウイルスにどのように反応したかである。ボイマンの研究に参加した患者は、IgMとIgG3という2つの免疫グロブリンのレベルが著しく低下していたのである。健康な免疫系では、感染に直面するとこれらの免疫グロブリンのレベルが上昇する傾向がある。これらの抗体レベルと、中年や喘息の既往などの他の要因を組み合わせると、長いコロナを予測するのに75%の効果があったとBoボイマンは述べている。

マイアミ大学のダウンズ氏は、彼の経験では、多くの長期コロナ患者が喘息か、季節性アレルギーに関連した慢性的な鼻水など、アレルギー関連の基礎疾患を持つ傾向があると言っている。

但し、この研究では、参加者のワクチン接種状況は考慮されていない。長期コロナの患者の多くは、ワクチンが利用できるようになる前の2020年の早い時期に発病している。したがって、この知見がオミクロン感染後に長期コロナを発症する可能性のある人に適用されるかどうかは不明である。

何れも「症例数がまだ多いため、より多くの人が長期的な症状を発症するリスクにさらされています」と、今回の研究には参加していないスティーブズ氏は述べていた。このような事態を防ぐ為の研究の規模を拡大することが急務である。

情報源:  https://www.nbcnews.com/health/health-news/will-get-long-covid-study-may-offer-clues-rcna13436

校正:待命(文晓)